柴犬2頭を後部座席に乗せる — ドライブボックスのサイズと仕切りで揉めた話

あんを迎えるまで、車の移動はふく1頭だったので何も考えていなかった。後部座席にドライブボックスを1つ置けば済んでいた。

2頭になって最初の遠出で、走行中ずっと後ろがガサガサしていた。信号で止まって振り返ると、あんがふくの上に半分乗り上げていて、ふくが顔をそむけて固まっていた。

そこから1年ほど試行錯誤したので、うちが落ち着いた形を書く。

まず「1つに2頭」か「2つに分ける」か

最初に迷ったのがここだった。うちの結論は1つのワイドタイプに2頭だが、これは車と犬の相性による。

1つに2頭1頭ずつ2つ
後部座席の占有ワイド1つでほぼ全幅2つ並べると人が乗れない
小競り合い起きる(対策が要る)起きない
洗う手間1つで済む2つぶん
相性が悪い場合不向きこちらしかない

ふくとあんは家では距離を保てているので1つでいけたが、相性が定まっていない時期なら分けたほうがいいと思う。あんを迎えて最初の3ヶ月は、まだ2頭の関係が固まっていなかったので、そのころに1つに入れていたら失敗していた気がする。

実際その時期は、ふくがもともと使っていた1頭用のボックスをあんに使わせて、ふくは助手席側に移す形にしていた。1頭用を2つ並べると後部座席が完全に埋まるので、人が乗る予定がある日はこの形が取れないのが難点だった。

ワイドタイプの実寸と、うちの車での収まり

買ったのは中型犬2頭対応のワイドタイプ。

後部座席に置くと、座席3人分のうち2人分強が埋まる。残りは大人1人がぎりぎり座れるかどうか、という感じ。人を乗せる日は使えないので、家族で出かけるときは別の方法にしている。

サイズを見るときに確認したのは3点。

  1. 後部座席の座面の幅(うちは約120cm)に対して、ボックスの底面が収まるか
  2. 2頭が並んで伏せられる幅があるか。ふくの伏せ体長55cm、あん52cmなので、横並びではなく縦気味に伏せる想定で奥行きを見た
  3. 飛び出し防止リードの固定位置が2箇所あるか

3つ目は見落としがちだった。1箇所しかない製品だと、2頭を1本のリードにまとめることになって危ない。

仕切りがないと寄っていくので、境界を作った

ワイドタイプには仕切りが付いていなかった。そのまま2頭を入れると、走行中にあんが少しずつふく側へ寄っていく。カーブのたびに体が流れて、最終的にふくが隅に押し込まれる形になっていた。

いろいろ試した結果、いまは間にクッションを1つ挟んで境界にしている。仕切り板のように完全に分けるのではなく、物理的な「壁」があるだけであんが寄らなくなった。

固い仕切りも試したが、これはやめた。急ブレーキのときに体が当たると危ないと感じたのと、ふくが仕切りをまたごうとして余計に動いたからだ。やわらかいもので境界だけ示すほうが、うちには合っていた。

配置も固定した。

  • 窓側にふく(年上・落ち着いている・外を見ていられる)
  • 運転席側にあん(若い・動く・私から声が届く位置)

これは順番を逆にしたときに、あんが窓の外の犬に反応して立ち上がってしまったので変えた。

車酔いするあんは、乗せる位置より前の準備で変わった

あんは迎えた当初、車で30分走ると吐いていた。ドライブボックスの位置や高さをいろいろ変えたが、いちばん効いたのは道具ではなく乗せる前の準備だった。

  • 出発の3〜4時間前から食事を入れない
  • 最初は5分だけ走って帰るを何週間か繰り返した
  • 窓を少し開けて外気を入れる
  • 30分に1回は停めて外の空気を吸わせる

ドライブボックスは、外が見える高さのほうが酔いにくいという説明を見かけたので、あんの側だけ座面に折りたたんだブランケットを敷いて少し底上げしている。効果があったのかは正直わからない。ただ、上の4つを始めてから吐くことはなくなった。

長距離の酔い止めについては、うちは自己判断で市販薬を使わずかかりつけ医に相談した。犬に使える酔い止めは処方でもらえる。

洗える生地かどうかは想像以上に効く

逗子に住んでいるので、海沿いに行った帰りは2頭とも砂だらけになる。ボックスの生地が丸洗いできるかどうかは、買う前に思っていたよりずっと重要だった。

いまのものは防水生地で、内側のマットを外して洗える。前に使っていたものは中に綿が入っていて洗えず、砂と抜け毛が生地に残り続けて結局買い替えた。

抜け毛は換毛期になると本当にすごい量になるので、車の中に持ち込む前提で選んだほうがいい。移動が多い家庭ほど、洗える構造かどうかで長持ちが変わると思う。

2頭を1つに入れるのが向かないケース

うちはうまくいったが、次のような場合は分けたほうがいいと思う。

  • 迎えて日が浅く、2頭の関係が固まっていない
  • どちらかがフードやおもちゃで唸ることがある
  • 体格差が大きく、片方が押し潰されそう
  • 片方だけが極端に車を怖がる

先住犬と新入りの関係づくりそのものは別記事に書いた。

まとめ

  • 2頭を1つのワイドに乗せるなら、関係が固まってから。迎えて間もない時期は分ける
  • サイズは「座面の幅」「2頭が伏せられる奥行」「飛び出し防止リードの固定が2箇所あるか」で見る
  • 仕切りは固いものより、クッションで境界を示すだけのほうがうちには合った
  • 配置は固定する。うちは窓側に年上のふく、運転席側に動くあん
  • 車酔いは道具より出発前3〜4時間の絶食と、短距離から慣らすことが効いた
  • 生地が丸洗いできるかは、砂と抜け毛を考えると想像以上に重要

車酔いが続く、移動後にぐったりする、よだれが異常に多いといった様子がある場合は、慣れの問題ではないこともあります。私は獣医ではないので、酔い止めの使用を含めて必ずかかりつけの獣医師に相談してください。

この記事を書いている人

久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。 柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。 柴犬専門で6年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。

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