犬の記録をフォトブックにするならどこがいいか — 3サービス使用比較
グラフィックデザインの仕事をしている関係で、印刷物への目線がちょっと普通より厳しい自覚がある。フォントのカーニングが気になったり、写真の印刷色がモニターと違いすぎると落ち着かなかったりする。
そのせいで、フォトブックを試すたびに「ここが気になる」という感想が出てくる。悪い意味ではなく、サービスごとの違いがはっきり分かる、ということでもある。
ふく(6歳)とあん(2歳)の写真でフォトブックを作り始めて3年。今まで使ったのはダンクセキ・BON・Photobackの3サービス。それぞれ目的や仕上がりが違うので、まとめてみた。
ダンクセキ — 「きちんとした本」を作りたいとき
以前の記事でも書いたが、ダンクセキはとにかく印刷が丁寧だ。紙の質感と発色が、国内フォトブックの中では頭ひとつ抜けていると感じる。
向いているのは、「一生残す」気持ちで作るとき。娘がじいじ・ばあばに持っていくような、プレゼントとして出しても恥ずかしくない仕上がりになる。
弱点は操作がやや複雑なこと。直感的なドラッグ操作で進められるが、写真を細かく並べたいときに手間がかかる。デザインの知識がある人ほど「もう少し自由に触りたい」と感じるかもしれない。
BON — 「雑誌みたいな本」を作りたいとき
BONはMUJIBOOKSが推奨しているフォトブックサービスで、世界的なブックデザイナーと印刷会社が共同開発したという背景がある。使ってみると、確かに「本感」が強い。
他のサービスより「テンプレートが少ない代わりに、完成度が均一に高い」印象がある。写真の枚数が少なくても、上品にまとまる。
逆に、たくさんの写真を詰め込みたいときは向かない。「あの日の全部を残したい」ではなく、「選んだ1枚1枚を丁寧に見せたい」という作り方に合っている。
Photoback — 「雑誌のノリ」で気軽に作りたいとき
Photobackは3つの中で一番「気軽さ」を感じる操作感だ。スマホアプリから作れて、テンプレートが豊富で、迷わず進められる。
印刷品質はダンクセキより少し落ちるが、気になるレベルではない。レイアウトの自由度は高くて、テキストを入れやすい。「犬のキャプションを一言添えたい」という人には使いやすい。
デザイン職として正直に言うと、発色はモニターより少し暗め。でも「雑誌のような」仕上がりという意味ではそれが正しい。光沢なしのマット感が全体的に落ち着いた印象を作っている。
3サービスの使い分け
私の使い分けはこんな感じだ:
| 目的 | 選ぶサービス |
|---|---|
| 年間まとめ・一生残すアルバム | ダンクセキ |
| プレゼント・上品に仕上げたい | BON |
| 気軽に年末まとめ・文章多め | Photoback |
どれが「一番いい」というより、作りたいものによって使い分けるのが正直なところだ。
写真の選び方が一番大事
3サービスを使って共通して気づいたのは、「どのサービスを使うかより、写真の選び方のほうが最終的な満足度に影響する」ということだった。
スマホに溜まった800枚から選ぶ作業が、実は一番時間がかかる。ふくとあんの表情がいいものを選ぶのに、1時間以上かかることもある。
フォトブックを作り始めてから、写真を撮る意識が変わった。「後でフォトブックに使えるか」を考えながら撮るようになって、構図が少し丁寧になった。それは副産物だったが、今では結構嬉しい変化だと思っている。
来年もきっと作る
ふくは来年7歳になる。シニア期に入るその1年を、ちゃんと残しておきたいと思っている。どのサービスで作るかはまだ決めていないが、「後で振り返れる形で残す」という習慣は続けていくつもりだ。
あわせて読みたい
📖 多頭飼育・お出かけのほかの記事
この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #写真#思い出#フォトブック#ふくの記録#あんの記録