シニア期に入る前にペット火葬を調べた話 — 後悔しないための事前準備

ふくが6歳の誕生日を迎えた日、かかりつけ医に「柴犬のシニア期は7歳から始まることが多い」と言われた。あと1年もしないうちに節目を迎えるということだ。その夜、ふくがリビングでうとうとしているのを見ながら、初めて「もしものとき」のことを考えた。

縁起でもない、と思うかもしれない。私も少しそう思った。ただ、知人から聞いた話が頭に残っていた。その人は柴犬を14歳で亡くしたのだが、「亡くなってから業者を探し始めたら、感情的になっていて冷静に比較できなかった。費用やサービス内容を事前に知っておくだけで、当日の気持ちがだいぶ違ったと思う」と言っていた。

その言葉が引っかかって、「一度調べるだけでも」という気持ちでPCを開いた。

調べてわかったこと

ペット火葬の業者には大きく分けて、個別火葬と合同火葬がある。個別火葬はその名の通り、1匹ずつ個別に行うもので、遺骨を返骨してもらえる。合同火葬は複数のペットを一緒に行うもので、費用は抑えられるが遺骨は手元に戻らないことが多い。

費用の幅が思っていたより広かった。体重や業者によって異なるが、個別火葬で2〜6万円程度、合同火葬で1万円以下のケースもある一方、訪問型(自宅まで来てもらえる)は追加費用がかかることが多い。

24時間365日対応しているかどうかも業者によって異なる。深夜や早朝に対応できるかどうかは、「もしものとき」の状況によって大きく左右される部分なので、事前に確認しておく価値がある。

おみおくりペット火葬は事前相談を受け付けていることと、見積もりを出してもらえることを知った。今すぐ使うわけではないが、費用感と手順を確認しておくことができるのが助かった。

ペット葬儀110番も同様に、事前相談や比較のための問い合わせができる窓口として機能している。複数の葬儀社を一度に比較できる仕組みで、「どこに連絡すればいいかわからない」という状況を避けられると感じた。

調べて気持ちが変わったこと

正直に言うと、調べる前は「縁起でもない」という気持ちが強かった。でも調べた後は、逆に気持ちが少し落ち着いた。「段取りを知っている」というだけで、漠然とした不安が少し具体的になるからかもしれない。

夫(41歳)にも内容を共有した。夫も最初は「まだ早い」という反応だったが、費用感や手順を話したら「知っておいて損はないね」と言っていた。二人で同じ情報を持っている、という状態が大事だと思う。いざというときに意思疎通が取れないと困る。

かかりつけ医にも、シニア期に入ったときに出てくるサインについて確認した。食欲の変化、睡眠時間の増加、動きの変化。注意すべきことを聞いておいた。定期検診の頻度を年1回から半年に1回に増やすことも提案してもらい、次回の予約を入れた。

ふくはいま、まだ元気に田越川沿いを歩いている。毎朝散歩に出ると、あんより少し先を歩いて、振り返ってこちらを確認するいつもの動きをする。その動きが変わらない間は、変わらない毎日を大切にしたいと思う。ただ、知っておくことと、考えすぎることは別のことだ。準備することで、今をより安心して過ごせるという気持ちになれたのは、調べてよかったと思う。

「元気なうちに残す」という観点で、今年に入ってプロの撮影会にも申し込んだ。火葬のことを調べたのと同じ動機で、「後から後悔しないために今できることをしておく」という感覚だった。

写真が揃ってきたら、本の形にして手元に置いておきたいと思っている。

まとめ

  • ふくが6歳になったことと、知人の体験談がきっかけでペット火葬を初めて調べた
  • 個別火葬・合同火葬・訪問型など業者の種類と費用の幅(2〜6万円前後)を把握した
  • 24時間対応かどうかは業者によって異なるため、事前確認が大切
  • 調べることで「縁起でもない」という気持ちより「段取りを知っている安心感」の方が大きくなった
  • 夫と情報を共有し、いざというときに二人で同じ認識を持てる状態を作った
  • かかりつけ医とシニアサインについて話し合い、定期検診を半年ごとに増やすことを決めた

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この記事を書いている人

久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。 柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。 柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。

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タグ: #シニア#お別れ#準備#ふくの記録