柴犬を「うちの子」にする最初の3ヶ月で気をつけたこと
「柴犬を迎えたばかりで、何から始めればいいか分からない」。これは、私自身がふくを迎えた2020年に毎日感じていたことでした。本やネットには情報が多すぎて、何を優先すべきか分からない。結果として私は遠回りをしました。あんを迎えた2024年には、その反省を活かして最初の3ヶ月を過ごしました。
この記事では、ふく(生後3ヶ月で迎え)とあん(生後4ヶ月で迎え)の2匹分の経験から、最初の3ヶ月で本当に気をつけた方が良いことを3つに絞って書きます。獣医でもトレーナーでもないので、久保家の場合の一例として読んでください。
1. 序列を最初の1ヶ月で決める
最初の1ヶ月で一番大事だったのは、「家の中で誰がリーダーか」をはっきりさせることでした。これはふくの時に痛い目に遭って学びました。
ふくを迎えた最初の1ヶ月、私は「子犬だから可愛がろう」と思って、ソファに乗せたり、ベッドで一緒に寝たり、膝の上で食事させたりしていました。結果、ふくは生後5ヶ月くらいから「自分が上」と思い込むような行動が増えてしまったんです。リードを引くと唸る、抱き上げると噛む、ご飯を取り上げようとすると唸る。
近所の柴犬コミュニティで6歳柴を飼う先輩飼い主さんに「柴犬は序列を毎日確認する犬種だから、最初の1ヶ月で人間が上だと教えないと、後で苦労するよ」と教わりました。それから、私は次のことを徹底しました。
- ふくが先に食事を始めない(家族全員が食べてからふくに与える)
- ソファ・ベッドに乗せない
- ふくが寝ている場所を人間がよける、ではなく、ふくを呼んで移動させる
- 散歩のリードを「ふくが行きたい方向」ではなく「私が決めた方向」へ歩かせる
これを1.5歳頃まで意識して続けたら、ふくの問題行動は劇的に減りました。あんを迎えた時は、最初の1週間からこのルールを徹底したので、序列問題は一度も起きていません。
2. 社会化期(生後4〜5ヶ月)に外の世界を見せる
2つ目に大事だったのは、生後4〜5ヶ月の社会化期です。この時期に外の刺激に慣らさないと、警戒心の強い柴犬は他の犬や人を怖がる成犬になりやすい、と何冊かの本に書いてありました。
ふくの時は、コロナ禍だったこともあって、外で他の人や犬と接する機会が少なかったんです。それが影響したのか、ふくは今でも知らない人を警戒します。あんを迎えた時は、生後4〜5ヶ月の間、できるだけ毎日違う場所に連れて行くようにしました。
具体的には、
- 田越川沿い(普段の散歩コース)
- 披露山公園(広場で他の犬と距離を取って観察)
- 逗子海岸(波の音に慣らす)
- 駅前(人と車の音に慣らす)
このローテーションを2ヶ月続けたら、あんは2歳の今、初対面の人にも比較的友好的です。ふくよりずっと社交的に育ちました。社会化期にどれだけ外の刺激を受けたかは、本当に大きいんだと感じます。
ただし、ワクチンプログラムが終わるまでは地面に下ろさない、犬同士を直接接触させない、というのは守りました。これは必ず獣医さんに相談してください。
3. 生活リズムを最初に固定する
3つ目は、生活リズムの固定です。柴犬は習慣の動物で、毎日同じ時間に同じことをやると安心するんだと思います。
久保家の場合、
- 朝6時前後に散歩(30分)
- 7時に朝ごはん
- 17時前後に散歩(30〜40分)
- 19時に夜ごはん
- 22時頃に消灯
これを最初の3ヶ月で固定しました。あんを迎えた時、ふくが既にこのリズムを持っていたので、あんは1週間で同じリズムに馴染みました。多頭飼いだと2匹目は楽、というのはここでも実感しました。
食事のリズムを支える道具
最初の3ヶ月で買って良かったのが、フードストッカーと食器スタンドです。フードを密閉容器に入れて湿気と害虫を防ぐ、食器を高さ調整できるスタンドに乗せると食事姿勢が楽になる。地味なんですが、毎日使うので長期で見ると役に立ちました。
ご褒美のおやつは、塩分の少ないものを選んでいます。
無添加のさつまいもジャーキーで、子犬期は1日3〜5gくらいに抑えていました。塩分が入っていないので毎日少量なら問題ない、と近所の獣医さんに教わりました。ただし、おやつをあげすぎて体重が増える失敗を私はしているので、量はしっかり管理することをおすすめします。
散歩用のハーネス
子犬期から使えるハーネスを最初に揃えると楽でした。
胸の前にリード接続点があるタイプで、引っ張ると体が自然に横を向く構造です。子犬期から使うと、引っ張り癖が付く前に正しい歩き方を覚えやすいと感じました。サイズは小さめを選ぶのが正解です。最初に大きめを買って、ふくが頭から抜けるという失敗をしました。
やってしまった失敗
ふくを迎えた最初の3ヶ月で、私がやってしまった失敗を正直に書きます。
- 可愛がりすぎた: ベッドで一緒に寝る、ソファに乗せる、膝の上で食事をさせる。これで序列が崩れて、後で1年かけて修正することになりました。
- おもちゃを5点セットで買った: 3,000円分のおもちゃを揃えたんですが、ふくは1つも興味を示しませんでした。柴犬はおもちゃで遊ばない子が多いと知ったのは後日です。
- 社会化期にコロナで外に出さなかった: ふくが今でも警戒心が強いのは、社会化期に外の刺激が少なかったせいかもしれません。コロナのせいだけにはできなくて、もう少し工夫の余地があったと反省しています。
- トレーナーに「柴犬は難しい」と言われて諦めた: 5ヶ月の頃、近所のトレーナーに相談して「柴犬は難しいですよ」と言われ、自分のしつけが間違っているのかと落ち込みました。後で柴犬コミュニティで先輩飼い主さんに会えたんですが、それまで2ヶ月遠回りしました。
まとめ
最初の3ヶ月で気をつけるべきは、
- 序列を決める: 人間が上だと、最初の1ヶ月で日常の振る舞いを通して教える
- 社会化する: 生後4〜5ヶ月にできるだけ多くの場所・刺激に慣らす(ワクチン後)
- 生活リズムを固定する: 散歩・食事・就寝の時間を毎日同じに
そして、何より柴犬経験のある先輩飼い主さんと繋がることです。本やネットの情報は洋犬向けが多くて、柴犬には合わない場合があります。私は近所の柴犬コミュニティで6歳柴を飼う先輩飼い主さんに出会えたから、ふくのしつけが軌道修正できました。
最初の3ヶ月は本当に大変です。でも、ここで踏ん張ると、その後の数年がぐっと楽になります。私は獣医ではないので、健康面・行動面で気になることがあれば、必ずかかりつけの獣医に相談してください。
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この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #子犬#社会化#生活リズム